
風鈴の音色と緑に包まれる癒しの空間
大阪在住のH.Mです。先日、東大阪市にある徳庵神社を訪れました。徳庵神社の創建年月日は不詳とされていますが、元々は徳庵の地が沼地であった頃、開拓されて村ができた際に、その産土神(うぶすながみ)として祀られたのが始まりと伝えられています。以前は「神明社」と称されており、現在の「徳庵神社」という名称に改められたのは昭和26年(1951年)と比較的新しいようです。まるで物語に出てくるような、ひっそりとした佇まいの場所に神社はありました。境内に足を踏み入れると、まず耳に届いたのは、風に揺れるたくさんの風鈴が奏でる涼やかな音色でした。その透き通った音は、日々の喧騒や心の靄を吹き飛ばしてくれるようで、嫌なことまで忘れさせてくれるような不思議な力がありました。また、境内は豊かな緑に囲まれており、木々の間から差し込む木漏れ日が心地よく、「ここで一息ついていきませんか」と誘われているかのように感じられ、思わず境内のベンチに腰を下ろしました。静寂の中で風の音と緑の香りに包まれ、心ゆくまでリラックスできる、貴重な時間となりました。都会の片隅に、こんなにも心が安らぐ場所があることに感動しました。

