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古の歴史と美しい竜、朱の本殿に感動

投稿者:社員H.M(女性) 投稿日:2025年6月13日 カテゴリー:取材

大阪在住のH.Mです。先日、鶴見神社を訪れる機会がありました。この神社の創建は非常に古く、その歴史は保元3年(1158年)にまで遡るとされています。伝えられるところによると、比叡山の最澄が亡くなった後、天台宗内部での派閥争いに嫌気がさした近江国の農民たちがこの地に移り住み、彼らの故郷である日吉大社の東本宮の元宮と称される牛尾山(八王子山)の八王子社から御分霊を勧請したのが、この鶴見神社の始まりとされています。主なご祭神は、日吉大社の牛尾宮に祀られている大山咋神荒魂(おおやまぐひのかみあらみたま)であり、相殿には、アマテラスとスサノオの誓約によって生まれたとされる神々である八王子命(はちおうじのみこと)などが祀られています。境内に足を踏み入れると、まず私の目を惹きつけたのは、手水舎に設えられた見事な細工の竜でした。その精巧な造形と、清らかな水面に映る姿は、これから始まる神聖な参拝への期待感を一層高めてくれました。そして、その奥には、鮮やかな朱色を基調とした本殿が、神々しいまでに堂々とそびえ立っており、その荘厳な佇まいにはただただ圧倒されるばかりでした。古くからの歴史と、神々の息吹が満ちているような境内の中で、清らかな気持ちで参拝することができ、都会の喧騒を忘れさせる、心洗われるような貴重な体験となりました。